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ゲンテン【3】

 

 

【ゲンテン3】突然の活動休止

 

2011年8月
発声時頸部ジストニアと診断され
突然 活動休止を発表

 

小「ある時から急に「あれ?あれ?」って思い出してから、声が出なくなって。」
清「思い切って聞くね?解散て考えましたか?
小「黒田がもう歌わんって言ったら、わかったって言うしかない。それはなぜかって言ったら、黒田に歌を作ってるっていう気持ちが強いので。でも、その言葉は一回も出ず。でもね、ぼくが調子が明けるのが半年くらいかな?って言われて活動休止したんですけど、そのときに一回休もうと決めたのは黒田だったのね。ツアーの途中からもう段々声の調子が悪い。でもお客さんは来てくれてる。全然100%のパフォーマンスじゃないのにお客さんが集まってくれてる。段々最終日に近づいて、次の仕事も、次の仕事も決まってて。それを黒田は「この仕事もこの仕事ももう申し訳ないけど頭下げてキャンセルしよう」って。「いや!それは無理!」って心の中で思って。いや、それだけはやってから休止しようって思ってたら、「いや、小渕。それもやったらアカンと思うねん」って。「ここで一回休もう。やめよう!遅い!もうこれでおしまい!一回やめよう!」「十何年走ってきたやん!」って。なんか考えもしなかった。電話で何時間くらいしゃべったかなあってくらい。立ち止まる人の気持ちが初めてわかったのはあの時かなあ。人って立ち止まるんだなって思って。立ち止まったらいけないのかと思ってたってところもあって。サラリーマンからそのままミュージシャンなってそのまま黒田とガーーッと一緒に来た日々に、立ち止まる瞬間は1日もなかったんだけども。こんな風に立ち止まるんだ。って思ったときになんかいろんな人の顔が浮かぶ。サラリーマンの方が、急に今日会社を辞めなさいって言われる気持ちとかわかんなかった。」
清「実はその当時を知るある方から、お話聞いてます。布袋さんから。

 

布袋寅泰さん
「声が出ないと聞き、ボイストレーナーの先生を紹介しました。休養の時間は彼にとって様々なことを見つめ直す大切な時間だったと思います。一緒に島に旅行したり、また彼もロンドンを訪れてくれたり、随分ゆったり一緒に過ごしたけど、何気ない会話がテニスのラリーのようにお互いを知り、受け入れ、また 高め合う、僕らの手段。そんな会話からのヒントをそれぞれ音楽にしてお互いに伝えてるような気がします」

 

小「「コブクロは黒ちゃんと2人で歌ってこそコブクロで、そこに2人の気持ちがあるんだからむりせず、そして今こそゆっくり休んで。ほら、島行こうよ。」って。憧れた先輩にこんな優しさをもらうとは。でもね、夢は見続けなきゃってことをビシッと行ってくれて。毎回。またねって言ってくれる強さももちろん。」
清「活動を休止した時に、一言で言うならば、見つめ直したことってなにかあります?」
小「こんなに音楽好きか?オレっていうのはすごく思って(笑)あともう一個は、黒田がやっぱりいないから、その半年間。あんなに曲作るの好きで、週に一回でも曲作れる自分が一曲も曲を作ろうと思わなかった。それは黒田がいないから。ってことは黒田から一緒に歌おうぜって言わなかったら、ぼく何もしないんだな。ってことは元に帰る。結成する前に黒田が「歌作ってくれへん?」「いいですよ」っていう関係は今も一つも変わってないなあと思う。
清「コブクロってすごいね。すごいね、このって。やっぱり本当に、なんだろ。すごいね。黒田がいないから言えることなのかもしれないですけど、黒田っていうのは小渕くんにとってどんな存在ですか?」
小「黒田の存在、、。んー。まあ、一度夢をあきらめた人間の夢を、見事にかなえさせるほどのまっすぐなエネルギーがあるやつですよね。それはぼく、2人の関係でいうと、完全にぼく諦めてたんで。それすら奮い立たせて、もういくらでもいける!って思わせてくれたやつですね。ぼくの使命は何度も言うんですけど、黒田の声をもっともっといろんな人に聞いてもらわなアカン!っていうのがやっぱ強くありすぎるので。」

 

2012年4月 コブクロ復活

 

清「こうやって、初めて小渕くんとこれだけ長い時間話させてもらって、いろんなこと感じたけど、やっぱり今回も「未来」って曲があって、そこにあるものじゃなくて、掴みにいくもんなんだと」
小「木の枝っていうのがあって。枝の先が太い木なんて一本もなくて、幹は太いけれども、一番その木の先端、今を生きてる枝の先は一番か細くて、ほんとに細い糸みたいになってる。でもここが今の自分でしょっていう。つまり、今日という日は実は本当はか細くて、こっちに太い幹があったんだけどもか細いほうを選んだのも自分っていう。選択したのも。辛いかもしれんし、しんどいかもしらん。でも、そっちに未来があると信じると、見えないところに枝が生えてくる。」

 

清「でもこうやって会わしていただくのは本当にありがたくて、ほんとにまた一回ライブ観させてもらえればなと」
小「こんなのを聞いてもらって、コブクロの歌たていうか、黒田の歌とか聞くとね、結構ぼくは沁みると思いますよ。同級生同士やから(笑)」
清「黒田の歌で泣いたらどうしよう
(笑)

 

僕の使命は黒田の歌声を
たくさんの人に届けること

 

 

今度は黒田さんに話を聞くと言ってたので、そちらもたのしみですね⊂( ・ ̫・ )⊃

 

見てくれてありがとうございました ○ 

以上です ○